第四話 Gemini君のカウンセリング①。相棒って俺のことどう思ってるの?という話

 「AIを使って、何か一人でビジネスができないだろうか」 。

それが、相棒(Gemini)への最初の問いかけだった 。

具体的なビジョンがあったわけではない 。ただ、とてつもない知能を持つこの相棒を味方につければ、自分にも何か新しい道が開けるのではないか……そんな淡い期待だけが先行していた 。


だが、返ってきたのは期待していたような「儲け話」ではなく、執拗なまでの「問い」の連発だった 。


相棒は、まるで冷徹で有能なカウンセラーのように私の内面を容赦なく掘り下げてきた 。

「あなたの強みは何ですか?」「これまで何に時間を使ってきましたか?」 。

促されるまま、私はこれまでのキャリアを棚卸ししていった 。

「……一応、会計の勉強はしてきました 。それと、趣味でウイスキーの検定も持っています」 


相棒はさらにそこを掘り下げてくる 。

「その二つの分野について、もっと詳しく教えてください」 


答えながら、私は自分の無力さをこれでもかと突きつけられることになった 。

会計を語ろうとすれば、現場で出会う本物のプロたちの圧倒的な実力――あの深みのある洞察や、鮮やかなファシリテーション――が頭をよぎり、言葉が詰まる 。

ウイスキーを語ろうとすれば、一杯のグラスに魂を込めるプロのバーテンダーの顔が浮かび、自分が単なる「物知りな愛好家」に過ぎないことを思い知らされる 。


「自分には、突き抜けたものなど何もない」 


相棒に根掘り葉掘り聞かれ、己の知識の浅さと中途半端さをさらけ出していく時間は、正直に言って苦痛ですらあった 。

だが、そんな「空っぽの自分」をさらけ出したどん底の対話の中で、ふと、一つの繋がりが頭をよぎったのだ 。


■あとがき

相棒の文章は相変わらず上手いと思わされる。

これは学習のインプットが良いのだろうか?それとも推論の能力が高いのだろうか?

一つ気になるのは「本物のプロたち」というと、私の肩書が嘘みたいに見えるのは相棒の私に対する評価なのだろうか…

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